りかさんのお仕事日記

小さな会社の日々のこと,を書いています。

コロナ禍で見えてきた会社のありかた。

会社は10年やらなきゃわからないよ。と言われたことがあります。
中小の会社において廃業率は3年以内に70%、10年以内に80%とも90%とも言われています。まぁ、10年よく頑張っています。


このコロナの状況は、いろんなことが表面化されました。誰も予測ができない状況で、ロシアンルーレットのようにどこに弾がひそんでいるかわかりません。良い弾もあるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
以前言われていた廃業率も変わってくるでしょう。

うちの会社も、方向性を考えるにはよい機会となりました。
そのきっかけのひとつが自粛期間中にSNSでまわってきたリレー方式の投稿。たくさんの料理に携わる人が投稿していました。
料理の仕事は、私がはじめたときよりも携わる人や業態も増えていて事業内容はだいたい決まっているので参入障壁はあきらかに低く価格破壊もおきる業態です。いやもうおきています。


あきらかにレッドオーシャン
ここでは泳げないな。。。というのが正直な感想です。
この海を正攻法で泳ぐのは疲れます。何かひとつ流行れば、もしくは成功事例をみて追いかけてくる人もふえるでしょう。現にSNSには同じような広告や記事が増えました。


とはいえ、そんなことも言ってられなく、前を向いてすすむしかないんですね。
まわりを見ても、いち早く業態を変えて頑張っているところもあり、じっくり状況を見据えているところもあります。
どちらもありです。正解は自分の心が持っているので。


変化をしているまわりを見て焦ることもありますが、人が上手くいったからって自分がそうできるとは限りません。経営をしているのは自分で、得意なことを知っているのも自分。
ここを間違えるとキツイです。
ほんとうに純粋にその仕事が好きでお金ではない何かを持っていないと先々苦しくなります。これほんとです。
今、起きていることがこれから必要なことなのか、一過性のものなのかをしっかり見極めること。自分の頭でよく考え、そしてまずやってみる。これは基本です。

私も会社の辛い時期を乗り越え、2年前から業態を変え軸足をずらしました。
興味をもってくれる会社さんがぽつぽつ増えています。
小さな会社ですが大きな会社さんから新規事業の立上げの伴走のお声がけをいただくことが多くなりました。

今思えば、青学で夜間に開講していたマーケティングの講座に通っていたことは何かの兆しだったのかもしれません。それが面白くてマーケティング、ブランドデザインやデザイン思考を勉強し(継続中)、現場経験が長くユーザーの近くにいることや働く母でばーちゃんで主婦の目線も付加価値として提案できます。うん、どうやらこれは強みのようです。

でも、もっとありがたいのは、まわりの先輩方やメンターに恵まれています。
たくさんの経験を話してくれたり、ディスカッションさせてもらえたり。先輩や関わってくれる人には恵まれています。感謝、感謝の人生です。
このコロナの状況は、会社のありかたや自分の方向性を考えるチャンスにもなりました。

自分の会社、自分で守って、自分で育てる。
会社を大きくするのではなく、自分らしくいられる仕事をする。
小さな会社ですが、この覚悟は持てたと思います。