りかさんのお仕事日記

小さな会社の日々のこと,を書いています。

ちゃんと休もう。

休むことはとても大切。

でもね。休み方がもっと大切。

頭を空っぽにする。

 

好きな人と空を見上げて、

綺麗だねって言う。

金木犀の香りの風の中をお散歩する。

 

何気ない日常が幸せなことを気づかせてくれたのはコロナの自粛の時だった。

 

ずーっと、走ってきた。何かにいつも追われていて、同時進行の仕事を抱えて常に仕事のことが、いつも頭の中の思考がぐるぐる。

バタバタバタバタ バタバタ

いつの間にか、身体に溜まって強制的に休まなきゃいけない状態になる。

 

それを不思議に思わなかった。

 

でもね。

私の好きな経営者さん達は、軽いんだ。

仕事も楽しんで、

ちゃんと休んで、休みも楽しそう。

 

休むって大事。

ぼーっとする時間を大切にしよう。

「何もしないをする」

プーさんと大人になった僕。の言葉。

 

休んで、ゆるんでいると余白にたくさんの良いことが舞い込んでくる。

ちゃんと休める人はかっこいい。

 

それをすることにしたらね。

ほんとに、いいことがたくさん!

 

なにもSNSで忙し自慢をしなくてもよいのさ。

 

 

 

 

 

 

10年越しの戎神社

最近は少なくなりましたが、一時、女性起業家として講演依頼が自治体や大学やNPOなどからありました。独立した経緯や経営者としての思いを、学生やこれから起業する人に向けてお話しをするのですが、かなりの割合で、ただの主婦から4ヶ月で会社起こしたことに驚かれます。
会社経営なんて予備知識ないですし、友人知人に経営者はいません。そんな状況での経営者としての1歩を踏み出しました。

あ、余談ですが、女性だからとか会社やってるなんて、もうぜんぜん特別なことではなくて、むしろ、そこで「女性社長」ていうのはこっぱずかしいくらいです。

旦那には、会社の登記を終えてから「会社やろうと思う」と言ったんですね。
最初はちょっとだけ驚いて難色を示した旦那も「こいつは何を言ってもやっちゃうだろうな」という気持ちになったようで、私としては信頼してくれたんだろうなと勝手に解釈して、GoGo!って感じで進んでおりました。

まったく、何をしていいかわからない状況なのは、ちょっとダメだろうと思いはじめ、その頃は、資本金0円で会社が設立できるようになった時代だけど、登記は誰かにお願いしないとねぇ。と、起業の準備、準備と商工会議所の起業塾を探したのですがすでに締め切り。
恵比寿にあった女性起業塾の先駆者的なところに滑り込みで申込みができたわけです。まぁ、講義はちんぷんかんぷん、SWOT分析って何?の世界。
最後の自分の事業プレゼンなんて悲惨なのも。
聞いてる先生だって呆れちゃうよね。

その当時、近所に神社があることは知っていたのですが横目で通り過ぎていたんです。
ちゃんとご挨拶しなくちゃ。と今の私なら思うけど、その当時は余裕もなかったんだろうなぁ。

先日、友達と縁あって戎神社にお参りしました。あれから10年。
いつのまにか、ばーちゃんになってたし、会社も楽しくやってます。
そんなご報告をしてきました。

結局、縁というのはタイミング。
私の会社もご縁で回っております。
ありがたい、ありがたい。

 

あー、恵比寿でうまいビール、飲みたいなぁ。

コロナ禍で見えてきた会社のありかた。

会社は10年やらなきゃわからないよ。と言われたことがあります。
中小の会社において廃業率は3年以内に70%、10年以内に80%とも90%とも言われています。まぁ、10年よく頑張っています。


このコロナの状況は、いろんなことが表面化されました。誰も予測ができない状況で、ロシアンルーレットのようにどこに弾がひそんでいるかわかりません。良い弾もあるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
以前言われていた廃業率も変わってくるでしょう。

うちの会社も、方向性を考えるにはよい機会となりました。
そのきっかけのひとつが自粛期間中にSNSでまわってきたリレー方式の投稿。たくさんの料理に携わる人が投稿していました。
料理の仕事は、私がはじめたときよりも携わる人や業態も増えていて事業内容はだいたい決まっているので参入障壁はあきらかに低く価格破壊もおきる業態です。いやもうおきています。


あきらかにレッドオーシャン
ここでは泳げないな。。。というのが正直な感想です。
この海を正攻法で泳ぐのは疲れます。何かひとつ流行れば、もしくは成功事例をみて追いかけてくる人もふえるでしょう。現にSNSには同じような広告や記事が増えました。


とはいえ、そんなことも言ってられなく、前を向いてすすむしかないんですね。
まわりを見ても、いち早く業態を変えて頑張っているところもあり、じっくり状況を見据えているところもあります。
どちらもありです。正解は自分の心が持っているので。


変化をしているまわりを見て焦ることもありますが、人が上手くいったからって自分がそうできるとは限りません。経営をしているのは自分で、得意なことを知っているのも自分。
ここを間違えるとキツイです。
ほんとうに純粋にその仕事が好きでお金ではない何かを持っていないと先々苦しくなります。これほんとです。
今、起きていることがこれから必要なことなのか、一過性のものなのかをしっかり見極めること。自分の頭でよく考え、そしてまずやってみる。これは基本です。

私も会社の辛い時期を乗り越え、2年前から業態を変え軸足をずらしました。
興味をもってくれる会社さんがぽつぽつ増えています。
小さな会社ですが大きな会社さんから新規事業の立上げの伴走のお声がけをいただくことが多くなりました。

今思えば、青学で夜間に開講していたマーケティングの講座に通っていたことは何かの兆しだったのかもしれません。それが面白くてマーケティング、ブランドデザインやデザイン思考を勉強し(継続中)、現場経験が長くユーザーの近くにいることや働く母でばーちゃんで主婦の目線も付加価値として提案できます。うん、どうやらこれは強みのようです。

でも、もっとありがたいのは、まわりの先輩方やメンターに恵まれています。
たくさんの経験を話してくれたり、ディスカッションさせてもらえたり。先輩や関わってくれる人には恵まれています。感謝、感謝の人生です。
このコロナの状況は、会社のありかたや自分の方向性を考えるチャンスにもなりました。

自分の会社、自分で守って、自分で育てる。
会社を大きくするのではなく、自分らしくいられる仕事をする。
小さな会社ですが、この覚悟は持てたと思います。